【整備工場向け】床塗料の選び方|オイル汚れ・剥がれ・車両荷重に強い塗床材とは

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皆さん、こんにちは。埼玉県所沢市を拠点に、関東近郊を中心として塗床工事・防水工事・塗装工事を手掛けている株式会社AIMです。


整備工場の床を塗り替える際に、「どの床塗料を選べばよいのか」「ホームセンターで販売されている塗料でも問題ないのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。


整備工場の床には、車両の重量、タイヤの動き、工具の落下、エンジンオイル、洗浄剤など、一般的な建物よりも大きな負荷がかかります。


そのため、見た目をきれいにするだけの床塗料では、短期間で剥がれたり、傷が付いたりする可能性があります。


整備工場の床塗料を選ぶ際は、耐荷重性、耐摩耗性、耐油性、防滑性、清掃性などを確認する必要があります。


今回は、整備工場に適した床塗料の種類と、施工で失敗しないためのポイントを解説します。


-目次

  1. 整備工場の床に一般的な塗料が向かない理由
  2. 整備工場の床塗料に必要な性能
  3. 整備工場で使われる床塗料の種類
  4. 場所ごとに異なる床材の選び方
  5. 整備工場の床塗装が剥がれる原因
  6. 営業を止めずに床を改修する方法
  7. DIYと専門業者による施工の違い
  8. 塗床業者を選ぶポイント
  9. まとめ




■整備工場の床に一般的な塗料が向かない理由

整備工場では、床にさまざまな負荷がかかります。


主な負荷は以下のとおりです。

  • 車両や整備設備の重量
  • タイヤの据え切り
  • フロアジャッキや工具の使用
  • 部品や工具の落下
  • エンジンオイルや潤滑油
  • ガソリンや洗浄剤
  • 水洗いや高圧洗浄
  • 車両や作業員の頻繁な往来


特に注意したいのが、停車した状態でハンドルを切る「据え切り」です。


タイヤと床の間に大きな摩擦が発生するため、薄い塗膜では剥がれたり、めくれたりすることがあります。


また、コンクリートにエンジンオイルが染み込んでいる場合、新しい塗料を塗っても十分に密着しない可能性があります。


整備工場の床には、見た目だけではなく、実際の作業環境に耐えられる業務用の塗床材が必要です。




■整備工場の床塗料に必要な性能

整備工場の床材を選ぶ際は、以下の性能を確認します。



・耐荷重性

整備工場の床には、乗用車やトラック、整備機器などの重量がかかります。


床材自体の強度だけでなく、下地となるコンクリートの状態も重要です。


床にひび割れや沈み、欠損がある場合は、塗料を塗る前に補修が必要です。



・耐摩耗性

車両の走行やタイヤの据え切りが繰り返されると、床の表面が削られていきます。


薄膜の塗料では、頻繁に車両が出入りする場所に耐えられない場合があります。


整備スペースや車両動線には、一定の厚みを持つ厚膜型の塗床材が適しています。



・耐油性・耐薬品性

整備工場では、エンジンオイル、ブレーキフルード、洗浄剤など、さまざまな液体を使用します。


床材によっては、付着した薬品によって変色したり、軟化したりする場合があります。


使用する油や薬品の種類を施工業者に伝え、耐性を確認したうえで材料を選びましょう。



・耐衝撃性

工具や金属部品が床に落下すると、塗膜が欠けたり、コンクリートまで破損したりすることがあります。


重量物を扱う作業スペースでは、厚膜型の塗床や樹脂モルタルなど、衝撃に強い仕様を検討します。



・防滑性

エンジンオイルや水が床に付着すると、転倒事故のリスクが高まります。


滑りやすい場所では、塗床材に骨材を混ぜたり、表面に散布したりする防滑仕上げが有効です。


ただし、防滑性を強くしすぎると、モップやウエスが引っかかり、清掃しにくくなる場合があります。


必要な滑り止め性能と清掃性のバランスを考えることが大切です。



・清掃性

コンクリートの床は、細かな凹凸やひび割れに油や汚れが入り込みやすい状態です。


平滑な塗床にすることで、油汚れやタイヤ跡を清掃しやすくなります。


工場内を清潔に保つことは、作業環境の改善だけでなく、来店者や取引先からの印象向上にもつながります。




■整備工場で使われる床塗料の種類

整備工場では、床の状態や負荷に合わせて塗床材を選びます。



・薄膜型エポキシ塗料

薄膜型のエポキシ塗料は、防塵性や美観性を高めたい場所に使用されます。


比較的費用を抑えやすい一方、車両が頻繁に走行する場所や、タイヤの据え切りが多い場所では、早期に摩耗する可能性があります。


以下のような場所に向いています。

  • 車両がほとんど通らない通路
  • 部品保管スペース
  • 倉庫
  • 軽作業エリア
  • 受付や展示スペース


整備作業を行う場所では、薄膜型だけで十分かを慎重に判断する必要があります。



・厚膜型エポキシ塗床

厚膜型エポキシ塗床は、一定の塗膜厚を確保できるため、耐摩耗性や耐久性を高められます。


車両が頻繁に出入りする整備スペースや、フォークリフトを使用する場所に適しています。


表面を平滑に仕上げる方法だけでなく、防滑性を持たせることも可能です。


ただし、既存床に油が染み込んでいる場合は、事前の油分除去や研磨が重要です。



・エポキシペースト・樹脂モルタル

床の凹凸、欠損、段差が大きい場合は、塗料を塗るだけでは平らになりません。


エポキシペーストや樹脂モルタルを使用し、床の不陸や損傷を補修してから仕上げます。


以下のような症状がある場合に検討します。

  • コンクリートが削れている
  • タイヤが通る場所だけへこんでいる
  • 台車や工具箱が段差に引っかかる
  • ひび割れ周辺が欠けている
  • 既存塗膜が厚く剥がれている


床面を平滑にすることで、車両や台車の移動もスムーズになります。



・MMA樹脂

MMA樹脂は硬化が速く、短時間で床を開放したい整備工場に向いています。


定休日や夜間だけで施工したい場合、翌朝には車両を入れたい場合などに採用されます。


部分的な床補修や、営業を止められる時間が限られている現場にも適しています。


ただし、施工時に特有の臭いが発生する場合があるため、換気や周辺環境への配慮が必要です。




■場所ごとに異なる床材の選び方

同じ整備工場内でも、場所によって床にかかる負荷は異なります。


すべてを同じ仕様にするのではなく、場所ごとに材料や仕上げを変える方法もあります。



・整備作業スペース

整備作業スペースでは、車両の重量、タイヤの摩擦、工具の落下に耐えられる床が必要です。


厚膜型エポキシ塗床や、エポキシペースト工法などが候補になります。



・リフト周辺

リフト周辺は、車両の重量が集中しやすく、工具や部品の落下も起こりやすい場所です。


既存床にひび割れや欠損がある場合は、塗装前に補修を行います。


設備の固定部分やアンカーボルト周辺の状態も確認しましょう。



・オイル交換スペース

オイル交換を行う場所では、耐油性と清掃性が重要です。


床材だけでなく、油がたまりやすい凹凸やひび割れも補修する必要があります。


必要に応じて、防滑性を持たせることも検討します。



・洗車・水洗いスペース

水を使用する場所では、防滑性と排水性が重要です。


床が平らでも、水勾配が取れていなければ水たまりが発生します。


塗床工事と併せて、水勾配や排水溝の状態を確認することをおすすめします。



・受付・展示スペース

受付や車両展示スペースでは、美観性や清掃性が重視されます。


光沢のある仕上げや、企業カラーに合わせた色分けも可能です。


作業スペースとは異なる仕様にすることで、来店者が立ち入る場所と作業場所を分かりやすくできます。


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■整備工場の床塗装が剥がれる原因

床塗装が剥がれた場合、使用した塗料だけが原因とは限りません。


主な原因として、以下が挙げられます。



・コンクリートに油が染み込んでいる

整備工場の床では、長年の作業によってコンクリート内部まで油が染み込んでいることがあります。


表面を洗浄しただけでは油分を除去できず、新しい塗料が密着しない場合があります。


施工前に床を研磨し、油分の状態を確認する必要があります。



・既存塗膜を十分に撤去していない

剥がれかけている塗膜の上から新しい塗料を塗っても、下の塗膜ごと剥がれてしまいます。


既存塗膜の密着状態を確認し、必要な範囲を撤去することが重要です。



・塗膜の厚みが足りない

車両が頻繁に走行する場所に薄膜塗料を使用すると、短期間で摩耗する可能性があります。


床にかかる負荷に対して、塗膜の厚みや強度が不足していないか確認しましょう。



・下地に水分が残っている

コンクリートの水分量が多い状態で施工すると、塗膜の膨れや剥がれが発生する場合があります。


水洗い後や新設コンクリートへの施工では、乾燥状態の確認が必要です。



・硬化前に車両を通している

表面が乾いて見えても、塗床材の内部まで十分に硬化していない場合があります。


硬化前に車両や重量物を載せると、タイヤ跡やへこみ、剥がれが発生する可能性があります。


施工後にいつから歩行できるのか、いつから車両を入れられるのかを確認しましょう。




■営業を止めずに床を改修する方法

整備工場では、床工事のために長期間休業することが難しい場合があります。


その場合は、施工範囲や材料、工程を調整します。



・作業場所を分割する

整備工場全体を一度に施工するのではなく、床を複数の区画に分けて施工する方法です。


車両動線や作業スペースを残しながら工事を進められる可能性があります。


ただし、区画の境目や作業動線を事前に計画する必要があります。



・定休日や夜間に施工する

定休日や営業終了後に施工し、翌営業日までに開放する方法です。


使用する材料によって硬化時間が異なるため、施工可能時間を事前に伝えましょう。



・速硬化型の材料を使用する

MMA樹脂など、硬化の速い材料を使用することで、床を使用できない時間を短縮できます。


すべての床に速硬化型材料が必要とは限らないため、緊急性の高い場所や車両動線だけに採用する方法もあります。



・部分補修から始める

床全体を改修する予算や時間を確保できない場合は、損傷が大きい場所から部分的に補修する方法があります。


車両が引っかかる段差、剥がれが広がっている場所、油で滑りやすい場所など、危険性の高い部分を優先します。


まずは床の状態だけ確認してほしいという場合でも問題ありません。整備工場の営業予定に合わせた施工方法について、お気軽にご相談ください。


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■DIYと専門業者による施工の違い

市販の床塗料を使用し、自社で施工することも不可能ではありません。


車両がほとんど通らない場所や、小さな倉庫などでは、DIYで対応できる場合もあります。


一方、整備スペースでは、以下の理由から専門業者への依頼をおすすめします。

  • コンクリートに油が染み込んでいる
  • 既存塗膜を撤去する必要がある
  • 車両の重量やタイヤの摩擦が大きい
  • 床にひび割れや段差がある
  • 短時間で施工する必要がある
  • 使用する薬品に合った材料選定が必要
  • 防滑性と清掃性を両立する必要がある


床塗装は、塗料を塗る作業だけではありません。


研磨機や集じん機を使った下地処理、ひび割れや欠損の補修、塗膜厚の管理まで含めて施工品質が決まります。




■塗床業者を選ぶポイント

整備工場の床工事を依頼する際は、価格だけでなく以下の点を確認しましょう。

  • 整備工場や工場の施工実績がある
  • 現地調査を行っている
  • 既存床の油分や水分を確認している
  • 下地処理の内容を説明している
  • 使用する材料と塗膜厚を提示している
  • 車両を入れられる時間を説明している
  • 夜間施工や分割施工に対応している
  • 部分補修にも対応している
  • 施工後の対応について説明している


「どの塗料を使うか」だけではなく、「なぜその塗料と工法を選ぶのか」を説明できる業者を選ぶことが大切です。




■まとめ|整備工場には使用環境に合った床塗料が必要

整備工場の床には、車両の重量、タイヤの摩擦、工具の落下、油や薬品など、さまざまな負荷がかかります。


一般的な床塗料を塗るだけでは、短期間で摩耗や剥がれが発生する可能性があります。


整備工場の床材を選ぶ際は、耐荷重性、耐摩耗性、耐油性、耐衝撃性、防滑性、清掃性を確認しましょう。


比較的負荷の小さい場所では薄膜型エポキシ、整備スペースでは厚膜型エポキシ、床の凹凸や損傷が大きい場合はエポキシペーストや樹脂モルタルが候補になります。


また、営業を長時間止められない場合には、速硬化型のMMA樹脂も選択肢です。


株式会社AIMでは、整備工場をはじめ、工場や倉庫などの塗床工事に対応しています。


床の剥がれ、油汚れ、凹凸、滑りやすさなどでお困りの場合は、現在の床の状態や工場を止められる時間をお聞かせください。現場の使用環境に合わせて、適切な床材と施工方法をご提案いたします。