【工場担当者向け】塗床のエポキシとウレタンの違い|耐久性・熱・工期から選び方を比較

皆さん、こんにちは。埼玉県所沢市を拠点に、関東近郊を中心として塗床工事・防水工事・塗装工事を手掛けている株式会社AIMです。


工場の床を改修する際に、「エポキシとウレタンは何が違うのか」「自社の工場にはどちらが向いているのか」と迷う担当者の方も多いのではないでしょうか。


エポキシとウレタンは、どちらも工場の塗床に使われる代表的な材料ですが、得意とする環境が異なります。


耐摩耗性や耐薬品性を重視する場合はエポキシ系、熱湯や蒸気、急激な温度変化が発生する場合は水性硬質ウレタン系が選ばれる傾向にあります。


ただし、材料の名前だけで判断するのはおすすめできません。工場内で使用する薬品、フォークリフトの走行、洗浄方法、施工に使える時間なども確認する必要があります。


今回は、工場の塗床に使われるエポキシとウレタンの違いと、現場に合った選び方を解説します。


-目次

  1. 工場の塗床で使われるエポキシとウレタンの違い
  2. エポキシ系塗床の特徴
  3. 水性硬質ウレタン系塗床の特徴
  4. 工場の種類に合わせた選び方
  5. 短工期ならMMA樹脂も選択肢
  6. 塗床工事で失敗しないための確認事項
  7. 塗床の耐久性を左右する下地処理
  8. まとめ




■工場の塗床で使われるエポキシとウレタンの違い

工場の塗床で比較されることが多いのが、エポキシ樹脂系塗床と水性硬質ウレタン系塗床です。


一般的な違いを整理すると、以下のようになります。


エポキシ系と水性硬質ウレタン系は、どちらも耐摩耗性・耐薬品性・耐衝撃性・清掃性に優れています。


エポキシ系は、倉庫や製造工場、整備工場などに向いており、光沢のある仕上がりにも対応できます。耐熱性は仕様によって異なり、急激な温度変化が起こる場所では注意が必要です。費用は、塗膜の厚みや施工方法によって幅があります。


一方、水性硬質ウレタン系は耐熱性が高く、温度変化にも比較的強いため、食品工場や厨房、洗浄室などに向いています。仕上がりはマット調が中心で、エポキシ系と比べて費用が高くなる場合があります。


エポキシとウレタンのどちらが優れているかではなく、床が置かれている環境に合っているかが重要です。


なお、同じエポキシ系やウレタン系でも、塗膜の厚み、配合、仕上げ方法によって性能は異なります。実際に選定する際は、製品名だけでなく仕様まで確認しましょう。




■エポキシ系塗床の特徴

エポキシ系塗床は、工場や倉庫、整備工場などで広く使用されている塗床材です。



・耐摩耗性と耐薬品性に優れている

エポキシ系塗床は、フォークリフトや台車が頻繁に走行する場所にも使用されています。


コンクリートのまま使用する場合と比べて、床面の摩耗や粉じんの発生を抑えやすくなります。油や薬品に対する耐性を持つ製品も多く、製造工場や整備工場にも適しています。


ただし、使用する薬品の種類や濃度によって適した材料は異なります。強い酸やアルカリ、有機溶剤を扱う場合は、事前に施工業者へ伝えることが重要です。



・光沢があり清掃しやすい

エポキシ系塗床は、表面を平滑に仕上げることで、汚れやホコリが入り込みにくい床をつくれます。


床面に光沢を持たせることもできるため、工場内を明るく清潔に見せたい場合にも向いています。


床から粉じんが発生している現場や、清掃に時間がかかっている現場では、防塵性や清掃性の向上も期待できます。



・熱湯や急激な温度変化には注意

エポキシ系塗床は幅広い工場で使用できますが、熱湯や蒸気が繰り返し床にかかる場所では注意が必要です。


床材とコンクリートでは、温度変化による膨張や収縮の仕方が異なります。急激な温度変化が繰り返されると、ひび割れや浮き、剥がれにつながる可能性があります。


高温洗浄を行う食品工場や厨房では、水性硬質ウレタン系を検討した方がよいケースもあります。




■水性硬質ウレタン系塗床の特徴

水性硬質ウレタン系塗床は、耐熱性や耐衝撃性が求められる食品工場、厨房、洗浄室などで使用されています。


一般的なウレタン塗料とは性能や用途が異なるため、工場の床材を検討する際は「水性硬質ウレタン」などの具体的な仕様まで確認しましょう。



・熱湯や蒸気に強い

水性硬質ウレタン系塗床の大きな特徴は、熱や急激な温度変化に比較的強いことです。


食品工場や厨房では、衛生管理のために熱湯や高温の洗浄水を使用することがあります。エポキシ系では負担が大きくなりやすい環境でも、水性硬質ウレタン系であれば対応できる場合があります。


ただし、耐えられる温度は製品や塗膜の厚みによって異なります。使用する最高温度や洗浄頻度を確認したうえで、適切な仕様を選ぶ必要があります。



・耐衝撃性が高い

食品工場や製造現場では、重量物や工具、容器などが床に落下することがあります。


水性硬質ウレタン系塗床は、衝撃や摩耗に強い仕様を選べるため、床の欠けや剥がれを抑えたい場所にも向いています。


滑りやすい場所には骨材を使用した防滑仕上げを施すことで、転倒リスクを抑えることも可能です。



・衛生管理が求められる環境に向いている

食品工場や厨房では、床のひび割れや剥がれに汚れや水分が入り込むと、清掃が難しくなります。


床、側溝、巾木などを一体的に仕上げることで、汚れがたまりにくく、清掃しやすい環境をつくれます。


ただし、床材を変えるだけで衛生上の問題がすべて解決するわけではありません。水勾配、排水経路、側溝の状態なども併せて確認することが重要です。




■工場の種類に合わせた選び方

塗床材を選ぶ際は、工場の種類だけでなく、実際の使用環境を確認します。



・倉庫・物流センター

倉庫や物流センターでは、フォークリフトや台車による摩耗、重量物による荷重が床にかかります。


一般的には、耐摩耗性や耐荷重性を持つエポキシ系塗床が選ばれます。


床の凹凸や段差が大きい場合は、コーティングだけでなく、エポキシペーストや樹脂モルタルを使用して補修する必要があります。



・製造工場

製造工場では、扱う製品や設備によって必要な性能が変わります。


油や薬品を扱う場合は耐油性・耐薬品性、重量物を扱う場合は耐荷重性・耐衝撃性が重要です。


フォークリフトの走行が多い場所と、人が歩くだけの場所で塗床の仕様を分ける方法もあります。



・食品工場・厨房

食品工場や厨房では、熱湯洗浄、水分、油、薬品などへの対策が必要です。


高温の洗浄水を使用する場合は、水性硬質ウレタン系が向いていることがあります。


また、排水溝まわりや水がたまりやすい場所では、防滑性や水勾配も確認しましょう。



・整備工場

整備工場では、車両の重量、タイヤの据え切り、エンジンオイル、工具の落下など、複数の負荷が床にかかります。


厚膜のエポキシ系塗床やエポキシペースト工法など、耐摩耗性や耐衝撃性を持つ仕様が適しています。


油や水で滑りやすい場所では、防滑仕上げも必要です。


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■短工期ならMMA樹脂も選択肢

エポキシとウレタン以外にも、工場を長時間止められない場合はMMA樹脂を使用した工法があります。


MMA樹脂は硬化が速く、施工条件によっては工事後の早い段階で歩行や車両通行を再開できます。


例えば、以下のような工場に向いています。

  • 生産ラインを長時間止められない
  • 夜間や定休日だけで工事を終わらせたい
  • 翌朝までにフォークリフトを通したい
  • 部分的な床補修を短時間で行いたい


ただし、施工時には特有の臭いが発生する場合があります。製品や作業環境、換気条件を確認したうえで採用する必要があります。


株式会社AIMでは、MMA樹脂を使用した工場や物流施設の塗床工事にも対応しています。




■塗床工事で失敗しないための確認事項

工場の塗床材を選ぶ際は、業者に以下の内容を伝えておくと、適切な提案を受けやすくなります。

  • 工場内で扱う油や薬品
  • 熱湯や蒸気を使用するか
  • フォークリフトや台車の通行量
  • 床に載る設備や車両の重量
  • 水洗いの頻度
  • 必要な防滑性
  • 工場を止められる時間
  • 希望する施工時期
  • 既存床の剥がれやひび割れ
  • コンクリートに油が染み込んでいるか


現場の使用環境を確認せず、価格だけで塗料を決めると、早期の剥がれやひび割れにつながる可能性があります。


床の状態や使用環境について相談してみたい方は、詳しい内容が決まっていない段階でもお気軽にお問い合わせください。


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■塗床の耐久性を左右する下地処理

塗床工事では、使用する材料と同じくらい下地処理が重要です。


既存の塗膜や汚れが残ったまま新しい塗床材を施工しても、床材が十分に密着しません。


特に工場では、コンクリート内部に油が染み込んでいることがあります。表面だけを清掃しても油分が残っていると、施工後に浮きや剥がれが発生する可能性があります。


主な下地処理には、以下があります。

  • 既存塗膜の撤去
  • 床面の研磨
  • 油分や汚れの除去
  • ひび割れの補修
  • 欠損部分の充填
  • 段差や凹凸の修正
  • コンクリートの水分確認


床の状態によって必要な作業は異なります。


株式会社AIMでは、仕上がった後には見えなくなる下地部分も確認し、現場に合わせた工法や材料をご提案しています。




■まとめ|工場の使用環境に合わせて塗床材を選ぶ

工場の塗床に使用されるエポキシとウレタンには、それぞれ異なる特徴があります。


耐摩耗性、耐薬品性、美観性を重視する工場では、エポキシ系塗床が適している場合があります。


一方、熱湯や蒸気、急激な温度変化が発生する食品工場や厨房では、水性硬質ウレタン系が適している場合があります。


また、工場を長時間止められない場合には、速硬化型のMMA樹脂も選択肢です。


塗床材は、製品名だけで決めるものではありません。床にかかる負荷、使用する薬品、洗浄方法、施工可能時間を確認し、現場に合った工法を選ぶことが重要です。


株式会社AIMでは、工場や倉庫、食品工場、整備工場などの塗床工事に対応しています。


「エポキシとウレタンのどちらを選べばよいか分からない」「工場を止められる時間が限られている」とお悩みの方は、現在の床の状態や使用環境をお聞かせください。