【すぐに剥がれる?】業者の選び方で決まります。食品工場の塗床工事3つの基準

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毎日清掃していても、床のひび割れや剥がれが目立ってくると不安になりますよね。「保健所の監査で指摘されたらどうしよう」「異物混入の原因になったら大変だ」と、頭を抱えている食品工場の担当者様も多いのではないでしょうか。


食品工場の床は、ただきれいであれば良いというわけではありません。過酷な使用環境に耐え、衛生基準を満たし続ける「機能的な床」であることが求められます。しかし、一般的な塗装工事の感覚で業者を選んでしまい、施工後すぐに剥がれてしまって後悔するケースが後を絶ちません。


この記事を読めば、食品工場特化の塗床工事において何が重要なのか、失敗しないための判断基準が明確になります。大切な工場を守るために、ぜひ参考にしてください。


【目次】

■【失敗回避】なぜ食品工場の床はすぐに傷むのか?3つの原因

■【種類別】あなたの工場に最適な床材はどれ?選び方のポイント

■施工事例から見る!プロが現場で気をつけている3つのこと

■食品工場の塗床なら「株式会社AIM」にお任せください

■正しい塗床工事で、安心・安全な工場環境を手に入れましょう




■【失敗回避】なぜ食品工場の床はすぐに傷むのか?3つの原因

食品工場の床は、一般的な倉庫やオフィスとは比べものにならないほど過酷な環境にさらされています。せっかく工事をしたのに数ヶ月でボロボロになってしまったという場合、以下の3つの原因を考慮せずに施工されている可能性が高いです。



・熱湯・薬品・衝撃…過酷な環境に耐える材質選び


食品製造の現場では、煮沸釜からの熱湯排水、殺菌洗浄で使用する次亜塩素酸ナトリウムなどの薬品、そしてフォークリフトや台車の走行による衝撃が日常的に床へ加わります。


これらの負荷に対して、単なる「防塵塗装」レベルの材料では太刀打ちできません。熱で樹脂が軟化したり、酸で表面が溶けたりすることで、そこからコンクリートが腐食し、雑菌の温床となってしまいます。現場の使用条件(温度、使用薬品、荷重)に完全にマッチしたスペックの材料を選定できているかが、寿命を決める最大の要因です。



・「一般の塗装」と「専用の塗床」の決定的な違い


よくある誤解ですが、ペンキを塗るような「床塗装(薄膜)」と、機能性樹脂をコテで塗りつける「塗床(厚膜)」は全くの別物です。


薄膜の塗装は安価で見栄えも良くなりますが、膜厚が薄いため摩耗に弱く、衝撃が加わるとすぐに素地が見えてしまいます。一方、食品工場専用の塗床材は、数ミリから1センチ程度の厚みを持たせることで、衝撃を吸収し、コンクリートを強力に保護します。コスト重視で安易に薄膜タイプを選んでしまうことが、早期剥離の典型的なパターンです。



・既存の床下地処理をおろそかにすると起きる悲劇


いくら高価で高性能な塗床材を使っても、それを塗る土台となる「下地」の処理が甘ければ意味がありません。特に改修工事の場合、古い塗膜や油分、水分がコンクリートに残っていると、新しい床材は密着せず、すぐに浮いてきてしまいます。


食品工場では特に、長年の操業で油分がコンクリート深部まで浸透しているケースが多くあります。専門業者は、専用の研磨機で表面を削り取ったり、特殊なプライマーで油分を封じ込めたりといった入念な下地処理を行います。この工程を省く業者に依頼してしまうと、どんなに良い材料を使っても失敗に終わります。




■【種類別】あなたの工場に最適な床材はどれ?選び方のポイント

一口に塗床と言っても、その種類は多岐にわたります。エリアごとの用途に合わせて最適な床材を使い分けることが、コストを抑えつつ長持ちさせるコツです。ここでは代表的な3つの選び方をご紹介します。



・耐熱性重視ならこれ!熱水洗浄に耐える床材


釜場や洗浄室など、熱湯を大量に使う場所には「水性硬質ウレタン系」の床材が推奨されます。この素材は耐熱性が非常に高く、100度近い熱湯がかかっても変形や剥離が起きにくいという特徴があります。


また、耐熱性だけでなく、耐薬品性や耐衝撃性にも優れているため、食品工場で最も過酷なエリアにはこのタイプを選んでおけば間違いありません。抗菌・防カビ性能が付加されているものも多く、HACCP対応の観点からも非常に優秀な床材です。



・耐薬品・耐酸性が必要なエリアの最適解


漬物工場や食酢を扱う工程、あるいは強力な酸・アルカリ洗剤を使用するエリアでは、「ビニルエステル樹脂」や「エポキシ樹脂」などの耐薬性に特化した床材が必要です。


コンクリートは酸に弱く、床材のわずかな隙間から酸が浸透すると、内部からボロボロに崩れてしまいます。耐酸グレードの高い床材を使用することで、コンクリートを化学的侵食から守り、衛生的な環境を維持することができます。



・【重要】乾きが早い!操業を止めないための「速乾性樹脂」


食品工場様から最も多くいただくご相談の一つが、「工事のために何日もラインを止められない」というものです。そこで活躍するのが、硬化速度が非常に速い「MMA樹脂(メタクリル樹脂)」などの速乾性床材です。


この材料は、施工後わずか数時間で硬化し、歩行やフォークリフトの走行が可能になります。つまり、夜間に工事を行い、翌朝の始業時には通常通り稼働するといったスケジュールが可能になるのです。冷蔵庫内などの低温環境でも硬化するため、冷凍食品工場の改修にも最適です。




■施工事例から見る!プロが現場で気をつけている3つのこと


食品工場の工事においては、単に床を塗る技術だけでなく、「衛生環境を作り出す技術」が問われます。私たちプロが現場で特に意識している、品質を左右する3つのポイントをご紹介します。



・排水溝周りのR加工で「汚れ溜まり」をなくす技術


床と壁の接合部分(巾木)や、排水溝の周りは、直角のままだと汚れや水が溜まりやすく、カビや雑菌の発生源になりがちです。


そこで私たちは、こうしたコーナー部分に「R加工(アール加工)」を施します。角をなめらかな曲線状に仕上げることで、水切れが良くなり、ブラシでの清掃も格段にしやすくなります。監査でも厳しくチェックされるポイントですが、この細部の処理こそが工場の衛生レベルを底上げします。



・営業しながらでも可能?臭気対策と区画養生の徹底


「工事中の臭いが製品に移らないか」という点も大きな懸念材料かと思います。溶剤系の床材は強い刺激臭を伴うことがありますが、食品工場では致命的になりかねません。


そのため、営業中の工場の一部を改修する場合は、低臭タイプの材料を選定するのはもちろんのこと、施工エリアをビニールシートで厳重に区画し、排風機を使って臭気を外へ逃がす「負圧管理」を徹底します。食の安全を守りながら工事を進めるための必須ノウハウです。



・工事後の「清掃しやすさ」が衛生レベルを変える


塗床工事のゴールは、施工完了時ではありません。日々の清掃が楽になり、清潔な状態を維持しやすくなって初めて成功と言えます。


例えば、水場であれば滑りにくい「防滑仕上げ」にしますが、ザラザラしすぎているとモップが引っかかったり汚れが落ちにくかったりします。現場の作業内容や洗浄方法(デッキブラシか、高圧洗浄かなど)をヒアリングし、滑りにくさと掃除のしやすさのバランスが取れた最適な粗さに仕上げることも、プロの腕の見せ所です。




■食品工場の塗床なら「株式会社AIM」にお任せください


ここまで食品工場の塗床工事について解説してきましたが、最適なプランを実現するには、食品業界特有の事情を理解しているパートナーが必要です。株式会社AIM(エイム)には、選ばれる理由があります。



・現地調査から施工まで!自社一貫対応による安心感


多くの建設会社では、施工を下請け業者に丸投げするケースも少なくありませんが、株式会社AIMでは現地調査、お見積もり、施工管理までを自社で一貫して対応しています。


お客様の要望が現場の職人にダイレクトに伝わるため、「話が違う」といったトラブルを防げますし、中間マージンをカットした適正価格でのご提供が可能です。食品工場の現場を知り尽くしたスタッフが、責任を持って施工いたします。



・【お問い合わせ】まずは現場診断で最適なプランをご提案します


「床のひび割れを見てほしい」「予算内でどこまでできるか知りたい」など、まずは現状のお悩みをお聞かせください。専門スタッフが現地へ伺い、劣化状況や使用環境を診断した上で、最適な工法と見積もりをご提案します。


下記リンクより、私たちの事業内容や考え方を詳しくご覧いただけます。

https://www.aim-inc.biz/about_us




■正しい塗床工事で、安心・安全な工場環境を手に入れましょう


床は工場の土台であり、そこで働く従業員様の安全と、製造される食品の品質を支える重要な要素です。劣化を放置すれば異物混入のリスクが高まり、結果として会社の信用問題に発展する恐れさえあります。


しかし、正しい知識と信頼できるパートナーがいれば、床のトラブルは確実に解決できます。「もっと早く相談すればよかった」と言っていただけるよう、全力でサポートいたします。


まずは些細な疑問でも構いません。お気軽にご相談ください。

https://www.aim-inc.biz/contact